
地震発生から2週間がたち、両親が石川県珠洲市大谷町の避難所から、同県白山市にある私の家に二次避難しました。早速、同県小松市に住む妹の家族が訪ねてきてくれました。娘の顔を見た途端、これまでの緊張が一気に解けたのでしょう、気丈だった父が嗚咽し目頭を押さえました。そして、孫たちと抱き合い再会を喜びました。
家に着くまで気が付きませんでしたが、マスクを外した父の顔には真っ白なひげが生えていました。2週間の避難生活のつらさを、少しやつれた顔が物語っていました。
私たち家族は初めて、先祖代々の土地を家族皆が離れ離れになり暮らすことになりました。ここからが、家族にとって、長い戦いの始まりなのかもしれません。
Comments