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老船長の思い

執筆者の写真: Kazuhiro YorimitsuKazuhiro Yorimitsu


津波で陸に打ち上げられた漁船と倒壊した漁港の建物=珠洲市宝立町の鵜飼漁港




津波で陸に打ち上げられた漁船と倒壊した建物跡で漁具を片付ける漁師=珠洲市三崎町の寺家漁港


 陸に上がった老船長が故郷・能登の漁師を救いたいとクラウドファンディングを実施しています。津波で船を失ったり、海底隆起により港が使えなくなって生業がたたない漁師さんがたくさんいます。そんな漁師さんたちに港湾工事などで配備される警戒船業務に従事していただくためのプロジェクトです。


 発起人の坂本さんは、18歳で能登を出て12年間、外国航路を回ったそうです。その後は、経験を買われ大阪港でソ連時代からロシア貨物船の荷物のプランニングを務めていたそうです。今回の能登半島地震で苦境に立たされた海の男たちを「自分の経験を活かして助けたい」と一念発起しました。初めてクラウドファンディングの立ち上げにも挑戦し、海上保安庁や国土交通省、珠洲市の各漁協などを精力的に回りました。その結果、各方面の理解と協力を得ました。来月中には、海上保安庁での講習開催も無事決まりました。


 坂本さんは今年で80歳になります。住まいのある兵庫県三田市から石川県の関係各所へ手弁当で回っています。何でそこまでするんですかの問いには、ただ一言「田舎のもんが困ってるから」とだけ答えました。能登人の辛抱強さ「負けてたまるか」の思いで、この計画を途中で投げ出すわけにはいかないと力強く話してくれました。能登の優しさと、海の男の強さを持ったこの老船長に、温かなご支援をどうかよろしくお願いいたします。


【↓↓↓クラウドファンディングのページはこちらから↓↓↓】

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